親知らずを抜いたら痛いってよく聞くのよね。私の親知らずはどうも横に生えているらしいんだけど、早めに抜いた方がいいのかな。。。
親知らずを抜いておいた方が良い場合は多いですが、どのような場合に親知らずを抜いた方が良いか考えていきましょう。
親知らずを抜くべきかどうかの結論
生涯を通じて、親知らずが原因で問題が出ないと予測される場合 → 抜かなくて良い
親知らずがきちんと生えていて噛むのに役に立っている場合は当然抜く必要はありません。
親知らずが歯茎の中や骨の中に埋まっている場合には抜く抜かないの判断が重要になってきます。そもそもどのような場合に親知らずを抜かなくて良いかを考えてみましょう。そう考えると、歯茎や骨の中に埋まっていても人体に害を及ばさなければ、親知らずと共存していけばい良いということになります。
親知らずを放置していたは場合に起こり得るリスクに関しては後述します。
生涯を通じて、親知らずが原因で問題が出る確率が高い場合 → 抜く
親知らずが将来的に問題を放引き起こさないのであれば放っておけば良いですが、放っておいて有害であれば無視できません。実際に身体に被害を及ぼす確率をどう考えるかだと思います。
寿命を迎える前に問題が起こるのであれば抜いた方が良いでしょう。抜くのであれば基本的に若いうちの方がお勧めです。年齢を重ねると歯と骨が一体化していくので、歯を抜くときに骨に加わるダメージが大きくなります。手術時間がは長くなり、当然抜いた後の腫れや痛みが大きくなります。
では具体的に起こりうる「被害」とは何かを考えていきましょう。以下の3つです。
歯茎の炎症(腫れや痛み)を引き起こす。
親知らずはそもそも歯や骨の構造的に炎症をしやすいです。汚れがたまりやすく、汚れが取りにくい部位なのでクリーニングをしっかりしたとしても炎症が防げない場合が多いです。一度腫れや痛みが出ると一時的に良くなったとしても、再発してその後骨を溶かしたり別の病気に発展したりするので、抜くべきでしょう。
手前の歯がダメになる。
親知らずが横に生えたりしていると、親知らずと手前の歯の間に汚れが溜まりやすくなります。この場合親知らずだけダメになるのであれば親知らずを抜いて終わりですが、手前の歯は必要な歯なのに、虫歯になったりして後々に神経を治療する事態になることが多いです。神経を取ると歯の寿命が一気に短くなるので要注意です。
歯並びに影響を与える。
現代人は顎が狭いので、親知らずがきちんと生えてくる人はほとんどいません。スペースがないところに無理やり生えてくるので横向きになったり、埋まったままになっていたりします。その場合は手前の葉を押してその力が前歯にも伝わり前歯の歯並びがずれてくることもあります。
まとめ
親知らずは基本的には抜いた方が良いケースがほとんどだと思います。抜かなくて良いケースは「きちんと生えて上下で噛み合っている」か「骨の中に完全に埋まっていて悪さのしようがない」場合のどちらかだと思います。
詳しくは歯科医院で相談してみてください。
痛みや腫れがある場合
親知らずに痛みがある場合についてお話をしていきましょう。
痛みがある場合は、最終的に抜かないと痛みが消えない場合が多いです。一度痛みが出たということはそれなりに原因があったということです。親知らずの周辺に汚れが溜まり、細菌が悪さをすることが痛みの原因です。
痛みが出ないようにするためには、汚れが溜まらないように普段からケアができるかがポイントになりますが、親知らずは一番奥に位置しており、歯ブラシで汚れを簡単に落とせる状況ではありません。
消炎で安定が図れれば、保存。炎症で安定が図れないのであれば抜歯。
炎症が起きた場合は、炎症を減らし、今後炎症が起きない状況に持っていけるかどうかがポイントになります。継続的に汚れを取ったりして、安定した状況に持っていけるのであれば、歯を抜かずに済みます。
一般的には歯がきちんと生えていて、相手方の歯と噛んでいる状態であれば、残すメリットがありますが、相手方の歯と噛んでいなかったり、中途半端に生えていたりして歯茎に埋まった状態であったりすると、抜かないと痛みや腫れを繰り返すことになります。
痛みや腫れがない場合
痛みや腫れがない場合は、患者さんからするとなるべく触りたくないところだと思います。しかしながらきちんと将来的なことを考えて抜くべきかどうかを考える必要があります。
抜くべきかどうかの基準については前述した通りです。「将来的に親知らずがトラブルを起こす確率が高いかどうか」を見極めていくことです。どうか後悔がないように抜くのか抜かないのかを選択してください。
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